カチオン電着塗装とは、被塗物を塗料に浸漬し、被塗物を陰極（−）、電着槽内の電極を（＋）としてこの間に直接電流を流すことで、被塗物側に塗膜を析出させ塗装する方法です。
均一な膜厚に塗装できるため、焼付け後、非常に高い防錆力をもつ電着塗膜を形成します。

1. 塗料のロスを最小限に抑えられます。
2. つきまわりに優れているため、複雑な構造でも均一な塗装が可能です。
3. 耐食性に優れており、非常に高い防錆力をもちます。

粉体塗装（パウダーコーティング）とは、有機溶剤や水などの溶媒を用いない固形分の粉末状の粉体塗料を使用して、主に静電粉体塗装方法、または流動浸漬塗装法を中心とした工業塗装方法です。

1. 高品質
   塗料に使用される高分子樹脂の特性により高膜厚で優れた塗膜強度、耐食性などを保持しています。
2. 公害発生の減少
   無溶剤塗料であるため、塗装作業時における大気汚染、溶剤の引火による火災・中毒などの危険性が大幅に減少します。
3. 塗膜の厚さを自由に変えることが可能
   粉体塗装は、高膜厚、標準膜厚の調整が比較的しやすい塗装方法です。